各論
10. 非還納性・嵌頓・絞扼性ヘルニアの定義について
これまでの学術集会で実施した用語に関するアンケート調査結果、過去の海外・日本の文献における各種定義を考慮したうえで討議し、下記内容に定めることとした。
『非還納性ヘルニア』:還納できないが、膨隆以外の症状がない、またはほとんどなく、治療の緊急性がないもの。
『嵌頓ヘルニア』:膨隆以外の症状を有し、急に発症した自己還納できないもの。または用手還納後も症状の消失しないもの。
『絞扼性ヘルニア』:嵌頓ヘルニアのうち血流障害(可逆性、非可逆性を問わない)を伴ったもの。