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支部演題賞

支部推薦演題セッション表彰者

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■第13回日本ヘルニア学会学術集会 平成27年5月22日
本山博章 信州大学医学部外科(信州支部)
「腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP)症例に基づく,高齢者鼠径ヘルニアの病態解析」
■第14回日本ヘルニア学会学術集会 平成28年10月29日
佐藤大介 斗南病院外科(北海道支部)
「大学および関連病院が一体となったTAPP教育プロジェクト~一外科医の教育効果」
 
大関舞子 市立ひらかた病院外科(関西支部)
「成人鼠径ヘルニアに対するTEP法の定型化によるラーニングカーブの検討」
 
久留 裕 原三信病院外科(九州支部)
「Lichtenstein法におけるセルフブリップメッシュ展開の工夫」
■第15回日本ヘルニア学会学術集会 平成29年6月1日
1位 坂本友見子 国立病院機構相模原病院外科(神奈川支部)
「小児期鼠径ヘルニア手術後の成人再発症例の検討」
 
2位 福島健太郎 信州大学消化器外科(信州支部)
「ヘルニア修復術後の対側ヘルニア症例の検討」
 
3位 平良 済 大浜第一病院外科(沖縄支部)
「腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)の困難症例に対する手術手技」
 
3位 関口久美子 日本医科大学千葉北総病院外科・消化器外科(千葉支部)
「当科における閉鎖孔ヘルニア症例の検討」
■第16回日本ヘルニア学会学術集会 平成30年6月29日
井田圭亮 聖マリアンナ医科大学病院消化器・一般外科(神奈川支部)
「不顕性ヘルニアの顕性化に関する検討」
 
伊達聡美 原三信病院外科(九州支部)
「臍部の腹壁瘢痕ヘルニア術後のメッシュ関連合併症起こした2症例について」
 
宮木祐一郎 聖隷浜松病院外科(東海支部)
「巨大腹壁瘢痕ヘルニアに対するIPOM- plus with Endoscopic Component Separationの経験」
■第17回日本ヘルニア学会学術集会 2019年5月24日
今村清隆 手稲渓仁会病院外科(北海道支部)
「内視鏡下コンポーネントセパレーション法を施行した3例」
 
山本洋太 彩の国東大宮メディカルセンター外科(埼玉支部)
「腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP)を行ったinterparietal herniaの一例」
 
寺井太一 奈良県総合医療センター消化器・肝胆膵外科(関西支部)
「当科でのクーゲル法の教育 指導を受けた立場から」
■第18回日本ヘルニア学会学術集会 2020年11月3日
近藤喜太 岡山大学大学院 消化器外科学(中国・四国支部)
「鼠径ヘルニア術後の難治性疼痛およびACNESに対する神経切離術の経験」
受賞者コメント
 この度は支部推薦をいただいただけでも非常に光栄なことでしたが、その上優秀賞をいただき喜びに堪えません。「鼠径ヘルニア術後の難治性疼痛およびACNESに対する神経切離術の経験」という演題で発表いたしました。10年ほど前から腹壁の神経解剖を御献体でしっかりと勉強する機会があったこと、痛みの閾値の低い炎症性腸疾患の患者さんにいかに痛みの少ない手術を行うか日々考える機会があったこと、総合内科およびペインクリニックの先生方と日頃から議論する連携があったこと、何より痛みで苦しんでいる患者さんが目の前にいてなんとかしてあげたいと思い続けていたこと、等が複合的に重なり腹壁の神経痛という難治の疾患に外科的立場から取り組むようになりました。今後も苦しむ患者さんが少しでも痛みから解放されるような治療の一助になればと精進してまいります。今回支部推薦演題に推挙いただいた中国四国ヘルニア研究会の世話人の先生方、また日頃痛みの治療にご協力いただいている麻酔科・総合内科の関係先生方、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 
金平 文 メディカルトピア草加病院 外科・ヘルニアセンター(埼玉支部)
「鼠径ヘルニア術後慢性疼痛に対して腹腔鏡下にメッシュを除去した症例の検討」
受賞者コメント
 この度は、優秀演題賞を頂き、日本ヘルニア学会の皆様、支部推薦演題として推薦して頂いた埼玉ヘルニア研究会の皆様に感謝を申し上げます。今回の発表では、鼠径ヘルニア術後の慢性疼痛に対して腹腔鏡下にメッシュを除去した数例を報告させて頂きました。個々の症例に応じた手術を行いましたが、幸いにも良好な結果を得ました。鼠径ヘルニアは一般的な疾患でありながら、その病態は個々それぞれに異なる奥の深い分野であると再認識をさせられました。2012年に当院鼠径ヘルニアセンターを設立し10年近くが経ちますが、今後も、鼠径ヘルニアを患う患者さんのために、そして日本の鼠径ヘルニア治療の質の向上のために貢献できるよう、微力ながら精進したいと思います。この度は誠にありがとうございました。
 
平川俊基 府中病院 外科センター(関西支部)
「再発、合併症軽減を目指した腹壁ヘルニア手術に対する様々な手術手技の導入」
受賞者コメント
 今回このような素晴らしい賞を賜り、大変光栄に存じます。誠にありがとうございました。本来であれば会場にて皆様の面前でご挨拶申し上げるべきところですが、本年度大会がオンライン開催となった事にあわせ,文面での挨拶にて失礼いたします。これもひとえに学会ご関係の諸先生方によるご指導の賜物であり、心より感謝申し上げます。腹壁ヘルニアはテーラーメードな治療が必要であると考えております。今回の学術集会は直接お会いしての討論できないので残念でしたが、Web閲覧は何回も見直せるため大変勉強になっております。患者さんに最適な治療を提供できるように今後とも精進してまいる所存でございますので、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
■第19回日本ヘルニア学会学術集会 2021年5月21日
コロナ禍でほとんどの研究会が開催できず、支部推薦演題は見送ることとなり、支部演題賞は該当なしとなりました。
■第20回日本ヘルニア学会学術集会 2022年6月3日
石川博康 埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科(埼玉支部)
「回腸導管部のストーマ傍ヘルニアに対する腹腔鏡下手術」
受賞者コメント
 この度は支部推薦演題優秀賞に選んでいただき誠にありがとうございました。
 埼玉ヘルニア研究会はオンラインでの開催でしたが、日本ヘルニア学会が現地開催と発表され、やっとコロナが落ち着いてきたのだなと喜ばしく思いました。当日は数々のセッションで白熱した質疑応答があり、学会は大変盛り上がっておりました。やはりそういったところが現地開催の良さだと感じました。今後の診療においても、今回の学術集会のテーマである「repair」という言葉の深意を追究していきたいと思います。
 
小山照央 国家公務員共済組合連合会九段坂病院外科(東京支部)
「巨大腹壁瘢痕ヘルニア修復術において腹腔内圧をモニタリングした一例」
受賞者コメント
 このたびは、支部推薦演題優秀賞を頂き、ありがとうございます。日頃よりご指導いただいております諸先生方に、この場を借りて厚く感謝申し上げます。私は医師4年目、外科医になってまだ1年と僅かですが、ヘルニアの世界にすっかり魅了されています。私のような駆け出しの医師が日常診療で頻繁に遭遇し執刀も行う疾患であり、それでいてベテラン医師まで巻き込んで解剖や術式の議論が絶えないヘルニアの世界には、無限の広がりと奥行きを感じます。今回の演題である、腹壁瘢痕ヘルニア周術期の腹腔内圧測定も、今後の展開が予想できない魅力的なトピックです。引き続き、安全な手術・周術期管理について検討を続ける所存です。皆様、今後とも、ご指導よろしくお願い申し上げます。
 
高橋 翼 日本医科大学武蔵小杉病院小児外科(神奈川支部)
「当院で施行している鼠径ヘルニア手術」
受賞者コメント
 この度は第20回日本ヘルニア学会学術集会で支部推薦演題優秀賞を頂き、誠に有難うございました。まず、推薦して頂きました第12回神奈川ヘルニア研究会当番世話人の朝倉武士先生、小児セッションご担当の古田繁行先生、北川博昭先生に感謝申し上げます。また学術集会会長の三澤健之先生にも感謝申し上げます。成人の先生方がほとんどを占める中、小児外科医の私がこのような素晴らしい賞を頂けたこと、とても嬉しく思っております。これを励みにこれからも「再発0」「合併症0」をモットーにこつこつとヘルニア手術を続けていきたいと思います。
 
田澤賢一 新潟県厚生連糸魚川総合病院外科(新潟支部)
「AYA世代女性鼠径部ヘルニアに対する膨潤LPEC法 術後の妊活開始はいつ?」
受賞者コメント
 この度は第20回日本ヘルニア学会学術集会支部推薦演題優秀賞に御選定いただき、誠にありがとうございました。感謝申し上げます。当院では成人鼠径部ヘルニアに対して、膨潤TAPP法を標準術式としております。しかし、妊娠可能なAYA世代の鼠径部ヘルニアに対し異物挿入する同術式が許容されうるのかというClinical Questionが本発表の出発点となっております。折しも小児領域で発展したLPEC法の成人例への適応拡大に乗じ、全身麻酔下における体表面からの試験穿刺、および少量の膨潤麻酔液で腹膜下に空間を作成、ヘルニア嚢を結紮する膨潤LPEC法を行いました。術後妊娠可能時期をいつに設定するか。ヘルニアという病的な腹壁状態と妊娠という生理的腹壁軟化をいかに両立させるか。今後も真摯に検討したく存じます。今後とも、同学会の発展に寄与すべく活動する所存です。この度は栄誉ある賞、誠にありがとうございました。
■第21回日本ヘルニア学会学術集会 2023年5月26日
長久吉雄 倉敷中央病院外科(中国四国支部)
「閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する非観血的整復手技-FROGS-」
受賞者コメント
 この度は支部推薦演題優秀賞に選定いただき、心より感謝申し上げます。やせ型の高齢女性に好発する閉鎖孔ヘルニア嵌頓は、腸管切除率・死亡率ともに高い値が報告される予後不良な病態です。高齢化の進む本邦においては日常臨床で遭遇する機会がさらに増えると考えられています。今回、この閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する新しい非観血的整復手技について報告させていただきました。FROGS(Four hand Reduction for incarcerated Obturator hernia under Guidance of Sonography)と呼称している本手技は、単純で再現性が高いという特徴があります(日本消化器外科学会雑誌 2022;55(1)1-9)。受賞という形で、手術ではなく整復手技にスポットを当てていただきましたことは、このうえない喜びです。日本ヘルニア学会の場で共有させていただきましたこのFROGS手技が更に広まり、閉鎖孔ヘルニア嵌頓で苦しむ方々の予後が良い方向へと向かうと信じて今後も努力を重ねたいと思います。
 
林 圭吾 中頭病院消化器・一般外科(沖縄支部)
「腹壁瘢痕ヘルニア修復術における3Dモデルを使用した術前シミュレーションの取り組み」
受賞者コメント
 この度は素晴らしい賞を賜わり、大変光栄に存じます。今回の発表ではVirtual Reality技術による腹壁瘢痕ヘルニア修復術の術前シミュレーションについて発表させて頂きました。
 VRの本質は「時空を超越して現実を伝えること」です。今回、聖路加国際病院の松原先生にご協力いただき、東京と沖縄で遠隔手術指導をして頂きました。VR空間では沖縄と東京で1500kmの距離を感じることもなく、VRモデルを用いて剥離範囲やメッシュサイズなど精度の高いシミュレーションができ、遠隔手術指導の可能性を感じました。
 ヘルニアの術式が個別化・高度化していくなか、VR技術により患者様がどこにいても最適・最良の手術を受けることができる一助になれるよう、研鑽を積んでいきたいと思います。
 日頃ご指導頂いているヘルニア学会員の皆様、推薦して頂いた沖縄ヘルニア研究会の皆様、ご協力頂いた松原先生にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
 
守山雅晃 京都医療センター外科(関西支部)
「CPIPに対するメッシュ除去後鼠径部修復の有無の検討」
受賞者コメント
 この度は支部演題優秀賞を受賞させていただく運びとなりました。大阪での初開催ということも相まって大変光栄です。今回支部推薦演題に推挙していただいた関西ヘルニア研究会世話人の先生方、本学術集会会長の植野先生、指導いただいた成田先生にはこの場をお借りして御礼申し上げます。私が発表させていただいたのは「CPIPに対するメッシュ除去後 鼠径部修復の有無の検討」でした。慢性疼痛に対するメッシュ除去はなかなか経験することができないものですが、当院では症例が豊富にあり、大変ありがたい環境に身を置いています。その中で私が経験させていただいた症例をまとめ、検討を加えました。今後も症例を積み重ね、精進して参りたいと考えております。ご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します。