TEP (腹膜外腔アプローチによる腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術) について
TEP法は英語のTotally extraperitoneal approachの略で、
腹腔鏡(スコープ)を臍または臍に近い位置から挿入し,2本の操作鉗子(かんし)を通常臍の下の正中線上に縦に2カ所入れ内視鏡の画像を映し出したモニターを見ながら行う手術です(図1)。TEPはTAPPと異なり腹腔内で操作は行わず、もともと空間のない腹壁(おなかの筋肉)と腹膜の間を剥離(はがして)いって空間を作成し、ヘルニアの穴(ヘルニア門)をメッシュでふさぎます(図2)。